砂時計の気まぐれ倉庫

過去にどこかに書いた文章の気まぐれな再録が中心です。

史上最低の3B!じゃなかった

(2009年5月18日にアップしたmixi日記の再録です) 最近、「日本ペンクラブ:電子文藝館」(http://bungeikan.jp/domestic/)に『3年B組金八先生』第7シリーズ初回スペシャルのシナリオ(http://bungeikan.jp/domestic/detail/187/)が掲載されているのを…

それぞれの花ありてこそ野は愉し

(2006年3月15日にアップしたmixi日記の再録です) 自分が保育所に通っていた頃、『帰ってきたウルトラマン』や『仮面ライダー』が始まり、間もなく空前の変身ヒーローブームが巻き起こった。 ちょうどそういうものに夢中になりやすい年齢だった自分は当然の…

稲垣吾郎版『悪魔が来りて笛を吹く』感想まとめ

(2007年1月7日に自分の管理する掲示板に書きこんだ文章の再録です)「ええ、よしましょう。金田一先生、有難うございました」こんばんは、砂時計です。前の書きこみに購入本として挙げたローレンス・ブロック『処刑宣告』は出た時に既に買っていたことが判…

『虚無への供物』と『33分探偵』

(2008年9月28日にアップしたmixi日記の再録です) これまでにも小栗虫太郎作品やアントニイ・バークリー作品やジョイス・ポーター作品やコリン・デクスター作品などを連想してきたが。 最終回を観てようやく悟った。 『33分探偵』って中井英夫『虚無への…

いましめの言葉

(2011年3月29日にアップしたmixi日記の再録です)「ワトスン君、ぼくが自分の力を過信したり、事件に対して正当な骨折りを惜しんだりして、目につくようなことがあったら、ぼくの耳もとへ『ノーベリ』とささやいてくれたまえ、そうしてくれりゃ、大変ありが…

『へんしん!ポンポコ玉』

(2006年11月20日にアップしたmixi日記の再録です) 24年前、大林宣彦監督の映画『転校生』が公開された時、その設定を知って思ったのが「これって『へんしん!ポンポコ玉』じゃん!」。 幼い頃大好きだった子供向けドラマ『へんしん!ポンポコ玉』がDVDに。…

「重いコンダラ」の幻

(2006年11月1日にアップしたmixi日記の再録です) ♪その物の名はコンダーラ 飛雄馬が引く慣らしローラー どうしたら見れるのだろう 教えてほしい…… 清水義範/え・西原理恵子『はじめてわかる国語』の中の「あの歌はこんな意味だった」という章の冒頭で、清…

(ネタバレ)『容疑者Xの献身』騒動に関して言いたいと思ってたこと

(2006年9月13日にアップしたmixi日記の再録です) 東野圭吾『容疑者Xの献身』の真相に触れますので、この小説を未読の方は以下の文章をお読みにならないでください。 限られた人しか目を通すことができないようなことを日記に書くべきではないと思いますが…

ダイレクトメール

(2006年7月19日にアップしたmixi日記の再録です) ダイレクトメールで怪しげな通販のカタログが届いた。 いつもならゴミ箱に直行なのだが、中の文面にちょっと笑ってしまったので、ここに書いてみる。 ※注意!!以下、アダルトな内容を含みます!!(一部伏…

鞍馬六郎の本棚(世界探偵小説全集編)

(2008年8月3日にアップしたmixi日記の再録です)映画やドラマにミステリファンの部屋が登場した時、彼もしくは彼女の本棚についつい目が引き寄せられる、という経験はないだろうか。そこにハヤカワ・ミステリが並んでいるのを確認すると、にやりとしたもの…

そよ風はペパーミント

(2006年4月8日にアップしたmixi日記の再録です) 昔好きだったアイドル歌手の話。 ある野外イベントで、出演者の一人だった彼女が自分の持ち歌を歌っていた時のこと。そのステージはテレビの公開収録も兼ねていて、歌はテレビサイズで一番だけを歌うはずだ…

「経緯はこうです」〜期ちがいじゃが仕方がない

(2008年11月30日にアップしたmixi日記の再録です)■「名探偵モンク」、来シーズンで終了(シネマトゥデイ 2008年11月19日 15時30分)[シネマトゥデイ映画ニュース]トニー・シャルーブ主演のドラマ「名探偵モンク」が第8シーズンで終了することが発表され…

ポーもどき

(2006年2月28日にアップしたmixi日記の再録です。時事ネタは古びるという例) ある日のこと、私とデュパンは、私たちの部屋で気怠い午後のひとときを過ごしていた。 二人とも長い間口を開かず、聞こえるものといえば点けっぱなしのテレビの音だけだったのだ…

試験に役立たない京極堂暗記法

(2008年1月4日にアップしたmixi日記の再録です)『姑獲鳥の夏』 『魍魎の匣』 『狂骨の夢』 『鉄鼠の檻』 『絡新婦の理』 『塗仏の宴 (宴の支度/宴の始末)』 『陰摩羅鬼の瑕』 『邪魅の雫』 『鵺の碑』(次回作) 京極夏彦の京極堂シリーズ(名探偵ジャ…

正しい横溝・暗記歌

金田一耕介、八ツ墓村、悪魔が来たりて笛を吹く、悪魔の手鞠歌……よく見かけるそんな誤表記の数々に、この歌を捧げます。(本田美奈子「1986年のマリリン」のメロディーで)「コウスケ」の「スケ」は大抵が字ィちゃう「八つ墓村」の「つ」は平仮名「来り…

謎の憎悪

(2006年4月11日にアップしたmixi日記の再録です) うちの家族と血の繋がりは無いが一時期同居していた、ある母親と幼い娘の話。 最初のうちはごく普通の親子だったのだが、ある時を境に、その関係に変化が起こった。 母親があからさまに娘を疎んじるように…

森のくまさんの謎

(2006年2月15日にアップしたmixi日記の再録です) ある日 森の中 くまさんに 出会った 花咲く森の道 くまさんに出会った くまさんの 言うことにゃ お嬢さん お逃げなさい スタコラサッササノサ スタコラサッササノサ ところが くまさんが あとから ついてく…

角川文庫「金田一耕助ファイル」の改変について

2002年05月28日 17時40分50秒 投稿:砂時計 前の書きこみで触れた「金田一耕助ファイル」について。長くなりますが御容赦を(引用に問題がありましたら御指摘下さい)。 六年前、角川文庫の横溝作品の新版を書店で初めて見た時に感じたのは失望でした。 表紙…

金田一耕助vs金田一耕助(妄想)

(2006年12月22日にアップしたmixi日記の再録です) 市川監督のリメイク版『犬神家の一族』で金田一耕助役の石坂浩二さんの顔を見ていて「誰かに似てるんだけど、誰かなあ……」と考えこんだあとで気づいた。「武田鉄矢さんだ……」。それぞれの若い頃は似ても似…

上杉達也と新田明男、出会いの「推理」本棚

以下の文章は9年前に、自分が管理している掲示板に書いたものです。 (2005年10月1日の書きこみより) さて、あだち充『タッチ』の中に印象的な本屋の中のシーンがあります。 「推理」の棚から江戸川乱歩『孤島の鬼』を抜き取ろうと二人が同時に指を…

春の刑事・探偵まつり2013

既に始まっているものもあって、今頃……な感じもありますが、今期の地上派の連続ドラマで刑事・探偵ものやそれに類するものをまとめてみました(食べ物がメインでも刑事ものは刑事ものw)。 順番は放映スタート順、曜日・時間は東京キー局基準です。 木曜夜…

事件か?……さあ~、暗躍だ!一癖も二癖もある陰険な刑事(デカ)がボルチモアには揃っている。ハリス。バンファザー。ギャフネー。捜査に銃はいらない。コネと根回しを頼りに圧力をかけ、部下に気持ちよく命令させてもらう、それが俺達刑事(デカ)の仕事だ…

(ネタバレ)『獄門島』で金田一耕助が説明しなかったこと

(2011年4月24日にアップしたmixi日記の再録です) ※以下の文章で横溝正史『獄門島』の真相部分について触れています。『獄門島』未読の方はお読みにならないでください(なお、今回の日記には「つぶやき」はありません)。 昭和五十年代の横溝正史ブームの…

続・『獄門島』ネタバレアンケート【結果編】

(2011年10月23日にアップしたmixi日記の再録です) 前回の日記にコメントでご回答をくださった方々、どうもありがとうございました。 その結果と、なぜこういうアンケートを行なったのか、ということについて書きたいと思います。 前の日記同様、コメント欄…

『獄門島』ネタバレアンケート

(2011年10月17日にアップしたmixi日記の再録です。アンケートは当時に行なったものです) 横溝正史『獄門島』に関して―というよりもそれを読んだ人が書いたり語ったりしている内容に関して、長年不思議に思っていることがあります。 それが自分の見聞きして…

特命課の推理と証明 -ミステリとしての長坂特捜-

(2006年5月21日にアップしたmixi日記の再録です) この度DVD化が決定した『特捜最前線』。 この作品の人間ドラマとしての素晴らしさ、刑事ドラマとしての面白さについては多くの人が語っているのを目にする機会があるけれど、ミステリとしての評価を見か…