砂時計の気まぐれ倉庫

過去にどこかに書いた文章の気まぐれな再録が中心です。

それぞれの花ありてこそ野は愉し

(2006年3月15日にアップしたmixi日記の再録です)


 自分が保育所に通っていた頃、『帰ってきたウルトラマン』や『仮面ライダー』が始まり、間もなく空前の変身ヒーローブームが巻き起こった。 
 ちょうどそういうものに夢中になりやすい年齢だった自分は当然のようにそれらにハマることになった。 
 当時は毎日ブラウン管に怪獣や怪人が現れ、幾多のヒーローが変身し戦っていて、自分は画面に釘付けになってそれを見ていたのだった。 

 この変身ヒーローブームは、その後の自分の趣味に少なからず影響を残すことになった(ただし、特撮ファンになったという意味ではない)。 
 ある決まったパターンを持つ存在が複数あって、それぞれが個性的で魅力を放っている。そういう状態自体に快感を覚えるようになったのだ(「定型」と「個性」が生み出す快感とでも言おうか)。 
 この「変身ヒーロー」に始まり、「巨人軍を舞台とした魔球マンガ」、「推理小説の名探偵」、「刑事ドラマ」、「アイドル歌手」、「教師物の学園ドラマ」、「プロ野球物のテレビゲーム」、etc……。 

 もし幼少の頃にジャイアント・ロボやマグマ大使スペクトルマンシルバー仮面シルバー仮面ジャイアントレインボーマンやダイヤモンド・アイやコンドールマンやバロム・1やミラーマンやジャンボーグAやジャンボーグ9やキカイダーや01やイナズマンロボット刑事変身忍者嵐や白獅子仮面やライオン丸やタイガーセブンやザボーガーやストロングザボーガーやアンドロ仮面やレッドバロンやマッハバロンやサンダーマスクやアイアンキングトリプルファイターや魔人ハンターミツルギやヒューマンやヒューマンJr.や忍者キャプターや流星人間ゾーンやアクマイザー3やカゲスターやレッドマングリーンマンゴッドマンや、その他もろもろのヒーローたちに出会っていなかったら、今ほどミステリ好きでもドラマ好きでもなかったかもしれない。